マルティネス

フランシスコ･レジェス

Francisco Reyes

1954年、チリ･サンティアゴ生まれ。チリのテレビシリーズ『Sor Teresa de los Andes』（1989）でデビューして以来、数々のテレビドラマに出演。チリ国営放送製作のドラマには欠かせない存在に成長する。その後も俳優としてのキャリアを着実に積み重ね、テレビドラマの他、映画や舞台でも活躍。第90回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞したセバスティアン･レリオ監督の『ナチュラルウーマン』(2017)では主人公の年上の恋人オルランドを演じ、世界的知名度を獲得した。本作『マルティネス』では、偏屈で生真面目だが、どこか憎めない男性マルティネスをベテランの確かな演技力で魅力的に演じた。その他の出演作にベルリン国際映画祭で銀熊賞を獲得し、日本ではラテンビート映画祭で上映された『ザ･クラブ』（2015）や日本公開された『ネルーダ　大いなる愛の逃亡者』（2016）などがある。

パブロ

ウンベルト･ブスト

Humberto Busto

1978年、メキシコ･メキシコシティ生まれ。メキシコ国立自治大学の大学演劇センターで演劇を学んだあと、ベルリン国際映画祭の一環として行われている人材育成プログラム「ベルリナーレ･タレント･キャンパス（現･ベルリナーレ･タレンツ）」に参加。その後、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校で映画制作の修士号を取得する。これまで20本以上の長編映画に出演。主な出演作に、『バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）』（2014）などで知られるメキシコの鬼才アレハンドロ･ゴンサレス･イニャリトゥ監督の長編デビュー作『アモーレス･ぺロス』（2000）や、メキシコ映画ジャーナリスト協会賞の助演男優賞を獲得した『Morirse en domingo』（2006）、モレリア映画祭で最優秀男優賞を獲得した『Oso Polar』（2017）などがある。本作『マルティネス』では、メキシコ･アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた。テレビシリーズではNetflixで配信中の『エル･チャポ』（2017-2018）、『デーモン･ハンター』（2018-2020）などに出演。監督、脚本家としても活躍しており、現在、初長編監督作品を製作中。

コンチタ

マルタ･クラウディア･モレノ

Martha Claudia Moreno

舞台、テレビ、映画を中心に業界で30年以上のキャリアを持つ。主な出演作にヘラルド･ナランホ監督の『Drama/Mex』（2006）、『Voy a explotar』（2008）、『おばあちゃん、花嫁になる』（2019）、『おばあちゃんから、最後のお願い』（2020）などがある。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭で上映された『朝日が昇るまで』（2015）では、メキシコ･アカデミー賞の最優秀助演女優賞に輝いた。ベテラン女優としてキャリアを積んだ現在も長編映画だけでなく、短編映画にも多数出演し、第七芸術である映画への愛を絶やすことなく活動を続けている。